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生命情報工学科 Department of Bioscience and Bioinformatics

生命はすぐれた情報システム。

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学科の特徴

生体や分子の世界は自然が作り出したすばらしい情報システムです。遺伝子・細胞・個体・生態系・地球環境に至る生命現象のすべてが、このシステムの厳密で精巧な制御のもとで営まれています。生命は、人が学び、見習うべきデザインの宝庫です。私たちは、「生命」・「情報」・「工学」をキーワードとし、生命科学・化学・コンピュータサイエンスを包括した新しい学際分野(生命情報工学)の教育と研究を行っています。すなわち、時代が要求している「情報科学・情報工学」、時代を切り開く「生命科学・生命工学」の2つの領域を関連付けて学べる学科です。

近年、化学・バイオテクノロジー・医療に関連した企業、研究機関、開発・研究部門や生産の現場でも、高度な情報通信に関わる技術が不可欠です。生命情報工学科は、こうした人材を養成する全国でも数少ない学科であり、卒業生には社会から大きな期待が寄せられています。

学科の教育

生物・化学・実験と情報処理教育の両者を学ぶ

私たちの学科では、生物・化学の基礎教育や生化学・遺伝子工学等の実験技術の習得はもちろん、情報処理教育全般を身につけ、情報処理技術に基づく生命情報の解析(いわゆるバイオインフォマティクス(脚注)等)、および生命情報の工学的応用を目指した教育を行っています。生物学実験(ウェット)と情報工学実習(ドライ)の両者を学べる点が特徴です。最終学年には、これら幅広い分野で活躍する個性豊かな教員の指導の下、世界の最先端の研究に携わります。

取得可能な資格として、「高校教員免許( 数学、情報)」があります。情報系科目(必修科目)は、国の認定試験である基本情報技術者試験の出題範囲の多くをカバーしています。バイオインフォマティクス技術者認定制度(( 社) バイオ産業情報化コンソーシアム)による検定試験にも関連した内容を学びます。

※バイオインフォマティクス:数学、情報学、統計学、計算機科学などの技術を応用して生物学の問題を解こうとする新しい技術・学問分野。この分野は、多量の遺伝子情報や生物実験の結果を網羅的に解析し、利用するためには、人の力だけでは限界があるために、コンピュータの力を借りることが重要であるとの理解から生まれました。

主な授業科目
解析基礎・演習
方程式や関数の基礎、および微分積分学の基礎について学びます。
計算機システムⅠ
コンピュータの歴史と将来性、ハードウエア・ソフトウエアに関する基礎知識、計算機による各種情報の取り扱い方、バイオテクノロジーとの関係について学習します。
プログラミング
コンピュータの操作法、インターネットからの情報収集について、コンピュータ初心者でも理解できるよう学習します。C言語によるプログラミングの演習も行います。
生命情報工学入門
生命情報工学科の教員たちが自身の専門分野を平易に概説・紹介します。生命」と「情報」がどう関わっているか、基礎科目はどうして重要なのかを説明し、生命情報工学に対する興味と学習意欲を呼びおこします。
基礎実験
物理、化学、生物の各分野から選ばれた実験テーマを通して、様々な機器の使い方、諸現象の観察・測定方法、測定データの整理方法、実験レポートの書き方など、実験に取り組む際の基本姿勢を学びます。
バイオインフォマティクス
数学、情報学、統計学、人工知能をふくむさまざまな科学技術を駆使して、膨大な生物情報から生物学的知識を発見する手法を学びます。生物情報に関するデータベース技術、データ解析技術、応用として創薬の方法論を身につけます。
必修演習科目(3年)
実験:「ライフサイエンス実験」「バイオテクノロジー実験」
生命科学や生物工学を研究するための基礎的な実験手法を習得する。また、これまでに学んだ技能を自主的に組み合わせ、実践的な問題解決法をデザインする能力を育む。さらに、論理的な記述力、口頭発表力、討論などのコミュニケーション能力を養う。
情報:「ネットワーク演習」「データベース演習」「数値計算演習」「グラフィックス演習」
それぞれ、コンピュータネットワーク・データベースの構築と検索・数値計算アルゴリズム・コンピュータグラフィックスによる表現法を学ぶ。また、これらの情報処理技を生命科学や生物工学に応用する能力を育む。
学科の研究

生命を理解し(学び)、生命のもつ仕組みをコンピュータ上で再現し(倣い)、そして、病気に効く薬をつくったり、環境に優しい有用な微生物を育てたりする(創る)ことが、これからの人類の生活において、重要な要素となります。私たちの学科には、「生命」・「情報」・「工学」のそれぞれの観点から、多様な研究を進めている教員がいます。バイオインフォマティクスもその一つです。

>> 研究者紹介

研究例:生命の仕組みをコンピュータで再現する。 ~医療・環境に活かされる生命システム~
倉田 博之 教授

私達の身体を作る細胞は、2~3万の遺伝子をもち、多様な生物機能を発揮しています。細胞の分裂や信号伝達、遺伝子発現等はすべて生化学反応からできています。21世紀になって、様々な細胞機能を遺伝子や生化学反応レベルで理解できるようになりました。細胞全体を分子ネットワークマップとして記述することで、細胞の設計図を手に入れつつあります。人間の頭の中で、膨大な数の生化学反応の振る舞いを1つずつ辿ることは困難です。コンピュータの中で、生化学反応全体の振る舞い(細胞内の分子濃度のダイナミクス)を再現する技術が必要です。私たちは、そのような振る舞いをコンピュータシミュレーションによって予測し、それを生物学的実験で証明する等、技術を駆使して医療や環境問題の解決に貢献します。
 身体の細胞は、周りの環境と強調しながら与えられた役割を果たしています。増殖を指令する信号がくると分裂を始めます。周りの細胞と協調できずに、自分達の細胞だけが急速に増殖することを癌化と呼びます。多数の遺伝子の異常が積み重なって癌化に至ります。その原因として、例えば増殖指令の信号を受け取る受容体タンパク質や、受容体から増殖関連遺伝子群までの信号伝達経路に異常が発生し、細胞分裂が止まらなくなる場合があります。私たちはコンピュータシミュレーションを用い、癌細胞中で起こっている生化学反応ダイナミクスと正常細胞のそれを比較し、癌化の仕組みを理解すると同時に、癌を抑える薬とはどのようなものかを解明します。複雑な分子ネットワークのレベルから、がんの診断技術や治療薬を開発します。

取得可能な資格
高等学校教諭一種免許状(数学)
高等学校教諭一種免教状(情報)
 学科の卒業要件の単位に加えて、教育職員免許法に定める所定の科目(すべて本学内で開講)の単位を修得すれば、免許状を取得できます。
技術士・技術士補(技術士法)
 卒業時に修習技術者となり、技術士補の申請が可能になります。また、技術士の一次試験が免除されます。
>> JABEE(日本技術者教育認定機構)へ
在学中の取得が容易になる資格・認定例
TOEIC((財)国際ビジネスコミュニケーション協会)
英語教育カリキュラムの中で受験します。
情報処理技術者試験 基本情報技術者/ソフトウェア開発技術者/初級システムアドミニストレータ((独)情報処理推進機構)、CGエンジニア検定 等(CG-ARTS協会)
学科の情報教育を通して、対応可能です。
学科で特徴的な資格/認定例
バイオインフォマティクス技術者認定試験 (日本バイオインフォマティクス学会(JSBi))
生命情報科学(バイオインフォマティクス)の理解度を評価し、認定します。学科の専門科目教育を通して、対応可能です。
生命情報工学科

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先輩からのメッセージ

九工大で、充実のキャンパスライフを!
倉富 絵理 [筑紫女学園高校(福岡県)出身]

医学に関わる、生命系の分野を学びたいと思い、生命情報工学科を受験しました。この学科は、生命科学から情報工学まで包括的に学ぶことができ、就職にも有利だと聞いています。この学科に入学できたことをとても嬉しく思っています。授業では、物理学に情報工学、化学、熱力学、遺伝学と様々な分野を学びました。私は、実験の授業を通して研究に興味を持ったので、将来は薬品などの研究開発に携わりたいと思っています。
 現在、学業の他にサークルや委員会に所属し、いろいろな活動をしています。先輩や後輩と協力しながら、同じ目標に向かって頑張ることで、勉強だけでは得られないことをたくさん経験しています。時には忙しいと思うこともありますが、その分充実したキャンパスライフを送っていると感じています。大学で充実した4年間を過ごしたいと思っている受験生の皆さん、九工大ではそれを叶えることができますよ!