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分野・地域を超えた実践的情報教育協働ネットワーク Cloud Q9

本コースは、クラウドコンピューティングに関連する多様で複合的な情報技術を高度に活躍できる人材を教育養成することにより、例えば高齢化、エネルギー問題、環境問題、東日本震災からの復旧や復興などの社会の具体的な課題の解決に寄与できる人材育成、あるいは、我が国が国際的なリーダーシップを取得することに寄与すべく、インターネット社会における膨大なデータ処理による新しい価値や新産業を創設できる人材育成を目的としています。そのために全国に分散した本学を含む複数の情報系大学院や協働企業による全国的な教育ネットワークの枠組みの中で実践的かつ実際の課題に基づく課題解決型グループ学習(PBL)を中心とする教育を実施します。

Cloud Q9とは?

Cloud Q9では最先端の情報技術を実践的に活用できる人材の育成を目指すenPiT(分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワーク)の一部として、クラウドコンピューティングの先端教育を目指す九州工業大学大学院情報工学府を中心とした教育プログラムです。
受講生、参加大学、参加企業についてはこちら

Cloud Q9が目指すもの

Cloud Q9では、学生の皆さんに大規模なデータ処理を行うシステムを実現する楽しさ、充実感、達成感を体験してもらいます。
クラウドコンピューティングでは、さまざまな情報技術を総合的に駆使することで、はじめて大規模なデータ処理を実現することができます。皆さんがこうした技術を自分のものにして使いこなせるようになるのは、おそらく簡単なことではありません。しかしそこで得るものは大きく、新しい技術を理解して使いこなせるようになると、大規模なデータ処理を実現できて楽しいだけではなく、ソフトウェア開発やシステム構築に関する皆さんの見方が大きく広がることでしょう。その体験から皆さんが将来エンジニアとして活躍するために役に立つ自信を得る事ができます。
Cloud Q9の目的は、学生の皆さんにクラウドコンピューティングに関連する情報技術の本質を理解し、そこからクラウドコンピューティングの新しい応用を見つけ出す、そうした新しい時代の情報技術・情報産業を牽引できる人材になってもらうことです。

クラウドコンピューティングとは

従来、コンピュータを利用するには、個人や企業などがハードウェアやソフトウェアなどの資源を、ピーク時に必要な分を見越して各自で確保しておく必要がありました。このような利用方法では、ピーク時以外では資源が無駄になり、また各自で管理するのも面倒です。
クラウドコンピューティングでは、ハードウェアやソフトウェアの資源の大きな共用プールから、その時に必要な分だけを、ネットワークを介して各ユーザーが利用する形をとります。そのため、資源の無駄や管理の手間も軽減されます。このとき、ユーザーから見ると、ハードウェアやソフトウェアなどの資源は大きな雲(クラウド)の中にあるように見えることから、クラウドコンピューティングと名付けられました。

クラウド図

クラウドコンピューティングは、すでに各種フリーメールサービスやオンラインストレージを通して、その便利さが広く知られています。しかし、クラウドコンピューティングを1ユーザとして利用するのではなく、その開発者となるためには、仮想化などのオペレーティングシステムやネットワークの最新技術、あるいはクラウド向けのデータベースシステムなど、様々な先端的な情報技術の知識と経験が必要です。Cloud Q9は、そのような知識と経験を身につけた先端情報技術者の育成を目指しています。

情報技術人材育成のための実践教育ネットワーク形成事業(文科省)

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実践的情報技術の教育で実績のある全国15校でネットワーク形成

  • 種々の社会的課題を解決、新しい社会的価値・産業の創出
  • 情報技術の高度な利活用により問題解決できる人材を育成
  • 開発した教育方法や知見を全国に普及

enPIT(分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワーク)とは

enPiTは、現代の様々な問題を、先端的な情報通信技術を活用して解決できる人材を養成するため、文部科学省「情報技術人材育成のための実践教育ネットワーク形成事業」として、平成24年度からスタートした事業です。enPiT Cloud(クラウドコンピューティング分野)、enPiT Security(セキュリティ分野)、enPiT Emb(組み込みシステム分野)、enPiT BizApp(ビジネスアプリケーション分野)の4分野について、全国の15大学が中心となって、大学間/大学・企業間で緊密に連携をとりながら、平成25年4月より人材育成を開始しました。enPiTの中心となる15連携大学は以下の通りです。

4つの情報分野と育成する人材像

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情報分野 育成する人材像 研究大学
クライドコンピューティング分野 ビッグデータの分析手法、新しいビジネス分野の創出といった社会の課題をクラウド技術を活用し解決できる人材 九工大
東京大
東工大
神戸大
大阪大
組み込みシステム分野 組み込みシステム開発技術を活用して産業界の課題を解決し、付加価値の高いサイバーフィジカルシステムを構築できる人材 名古屋大
九州大
セキュリティ分野 社会・経済活動の根幹にかかわる情報資産および情報流通のセキュリティ対策を技術面・管理面で牽引できる実践リーダー 東北先端大
東北大
情報セキュリティ大
慶応大
奈良先端大
ビジネスアプリケーション分野 各種の先端情報技術を有機的に活用し、社会情報の基盤の中核となるビジネスアプリケーション分野の実践的問題解決ができる人材 筑波大
はこだて未来大
産業技術大

クラウドコンピューティングコース

大学院のコースとして、「クラウドコンピューティングコース」が設定されました。
※本学府は科目を40モジュール、14コースで構成されています。

Cloud Q9のカリキュラム

Cloud Q9では、クラウドに関する情報技術に加え、PBLで必要となるソフトウェア開発手法、プロジェクトマネジメント手法についても学びます。

  • クラウド開発型プロジェクト:3単位
  • OSと仮想化特論:2単位 **
  • プロジェクトマネジメント特論:2単位 **
  • 情報処理機構特論:2単位 **
  • クラウド基礎PBL:1単位(大阪大学開講科目.夏季短期集中合宿)
  • クラウド開発応用:1単位(大阪大学開講科目.夏季短期集中合宿)
  • クラウド発展プロジェクト:3単位(分散PBL)
  • ( ** は3科目のうちから2科目選択)

カリキュラムの構成

主に修士1年を対象に1年でコース修了
curriculum

前期教育の基本方針

  • 夏に短期集中で行う「クラウド基礎PBL」において本学の学生が、混成チームに参加しアプリケーションを作成できるようにする。
  • 前期は阪大の前期カリキュラムに準じたカリキュラム構成とする。
  • 情報工学部で実施されている「コース・モジュール制」に基づき「クラウドコース」を創設して本教育プログラムに必要な科目を含める。

夏季短期集中合宿

合宿 enPiTでは、各分野技術に関する講義や演習、PBLを通して先端的な技術を集中的に身に付け、後に続く分散PBLに向けた準備とするため、2週間程度の集中教育を行います。Cloud Q9では、大阪大学、神戸大学を中心とするCloud Spiralと合同で、夏季に集中合宿を行います。平成25年度は、8月19日および9月2日からの2回に分けて、1週間ずつ大阪で実施しました。

分散PBL

enPiTでは、分野ごとに決められたテーマにそって分散環境下でのPBL(分散PBL)を実施します。Cloud Q9では、夏季短期集中合宿と同様、大阪大学、神戸大学が実施するCloud Spiralと合同で、後期(10月~12月)に分散PBLを行います。終了後には、成果発表会が実施されます。

履修者

平成25年度:11名

平成26年度:13名

平成27年度: 5名

※平成25年度のコース修了生からIPA未踏プロジェクトの採択者

クラウド開発プロジェクト

クラウドをベースにした開発を行う際に必要となるプロジェクトマネジメントについて学びます。
複数の受講者でチームを組み、実際にプロジェクトマネジメント・ソフトウエア開発に関する講義と演習を行います。

十分な反復学習
TicketNoteで閲覧可能な、29本もの10数分程度のビデオ映像を使用して、何度も反復することで十分に修得できます。

クラウド発展プロジェクト

分散PBLとして2通り実施されます。

(1)Cloud Spiralの「クラウド発展PBL」に合流

  • Cloud SpiralのPBLチームに加入する
  • Kick-off等数回は関西のミーティングに参加
  • それ以外はPolycom等を通して遠隔で参加

(2)Cloud Q9の独自テーマで実施

  • 企業の協力を得たクラウド上での課題解決
  • クラウドシステム自体の課題解決
    【課題例】

    • Big Dataの生成・検索
    • クラウドシステムのパフォーマンスの可視化
    • 信頼性の高いクラウドストレージ
    • クラウド上のライフログの自動生成
  • Cloud Q9 実施

    • 大規模ソフトウエアを作りを作り上げる充実感と達成感を体験
    • ソフトウエア作成の美しさやシステム構築に関する興味を増大
    • ソフトウエア作成やシステム構築に関する生涯役に立つ強い自信
    • クラウド技術を用いて大規模なソフトウエアを構築

      1. 短期間(4か月)
      2. 企画、設計、実装、評価などの全過程
      3. 学生自身で実施するテーマ、利用する技術、ツール、開発方法を決定
      4. 3回のスプリントレビュー
        スプリントレビューには、九工大の教員の他、産技大の永瀬先生、早瀬先生らも遠隔で参加

      実践的なプログラミング能力の向上

      • 最近の個々の技術の習得を意図しない実践的なプログラミング能力
      • 技術やトレンドが頻繁に変遷しても、それらに対する強い興味と自分の能力に対する自信により、すぐに身に付け、応用する能力

      学外の現役ソフトウエア技術者との連携・協力

      • 題材とする最新技術について講演
      • 成果物に対する評価
      • 最終成果報告会に参加、受講生との交流

      技術系コミュニティの場での最終成果報告会

      • 地域の現役技術者からの評価や賞賛
      • 学生に対するダイレクトな評価

    受講生募集 世界に通用する技術者を目指そう

    Cloud Q9では、他大学の仲間と学びの場を共有し、短期集中合宿やグループワークを通して、産業界が求めるリーダーシップ力やチームマネジメント力などを修得することができます。将来、社会で活躍する際に必要なスキルを磨く絶好の機会です。皆さんの受講をお待ちしています。

    参加大学募集 知見を蓄積、共有することで実践的な教育を実施します

    Cloud Q9では、連携大学が開講するカリキュラムを受講することができます。また、指導者である先生方はPBLの実施ノウハウや基礎知識を習得するための教材や研修等の機会が提供されます。自学の学生育成と若手教員育成に関心がある大学はenPiTの活動にぜひご参加ください。

    連携企業募集 次代を担う人材を一緒に育ててみませんか

    Cloud Q9では、専門的知識に加え、チームワーク・コミュニケーションスキルを有する実践力を備えたリーダーを育成します。この育成の課程で企業に直接関わっていただくことは、より効果的な育成プログラムを実現する上で不可欠です。連携企業としての参加をお願いします。


    問い合わせ先

    九州工業大学大学院情報工学府
    Cloud Q9 事務局
    〒820−8502 福岡県飯塚市川津680-4
    Tel:0948-29-7520 Fax:0948-29-7517
    E-mail:cloud-q9-info@ict.kyutech.ac.jp
    web:http://www.iizuka.kyutech.ac.jp/graduate/cloud-q9/‎