公開講義

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2010年度のオープンキャンパスの開催は終了しました。

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公開講義
2010 7/18(日)・19(月・祝) 午前の部 10:00~10:20 2201教室
電子情報工学科  古川 昌司 教授
古川 昌司 教授 テーマ 安価・高効率光合成型太陽電池
専門分野 有機エレクトロニクス、電子物理工学
担当科目 基礎物理学Ⅰ、電子物理、半導体工学特論、電子情報工学実験Ⅱ、電子情報工学入門
 現在、石油や石炭などの化石燃料の消費等による二酸化炭素排出による地球温暖化が深刻な問題となっています。そこで、太陽電池などのクリ―ンエネルギーが注目されていますが、中でも、安価に作製出来る可能性が高い光合成型太陽電池(色素増感太陽電池)が期待されています。古川研究室では、光合成型太陽電池をさらに安価に作製するため、紫キャベツ色素及びクルクミンなどの植物色素を用いた非常に安価な高効率色素増感太陽電池の研究を行っています。現在、ハロゲンランプと呼ばれる光源を用いた場合の変換効率は最大で1.4%です。古川研究室では、さらに高い効率を持つ太陽電池を作製すべく、日夜、研究を行っています。
2010 7/18(日)・19(月・祝) 午前の部 10:00~10:20 2101教室
システム創成情報工学科  小林 史典 教授
小林 文典 教授 テーマ 宇宙飛行の黒子-技術と人々-
専門分野 電子機器・デバイス工学
担当科目 基礎プロジェクト、電子回路、組み込みシステム【大学院】
 今年も、山崎直子さんの家族がTVに登場したり、最近、日本人宇宙飛行士に注目が集まっています。といっても皆さんは、あれは自分たちの将来とは別世界の、超人的な人たちの話と思っていませんか?確かに、宇宙飛行士は超エリートですが、彼らを支える多数の「技術者」は、本学部の卒業生のほとんどが就く職業です。皆さんはこの職業のことをあまり知らないことでしょう。あるいは、目立たない、ダサい、というイメージがあるかもしれません。 この講義では、映画「アポロ13」の数シーンを通じて、宇宙飛行という華やかな舞台の裏で、表には立たないけれど実に「カッコよく」働いている技術者の姿を紹介します。
2010 7/18(日)・19(月・祝) 午前の部 10:00~10:20 2102教室
機械情報工学科  伊藤 高廣 教授
伊藤 高廣 教授 テーマ 鉄道とメカトロニクス
専門分野 センサ、マイクロマシン
担当科目 制御基礎Ⅱ、機械情報プロジェクトⅠ・Ⅱ・Ⅲ、機械情報工学実験、運動とメカニズム【大学院】
 私たちに身近な乗り物である電車をテーマに取り上げる。電車は走り出すときに大きな力を必要とするが、この点を考慮して設計したエレクトロニクス(電子制御装置)と、車体や台車、輪軸といったメカニズム(機械装置)との融合により誕生した、いわば大きなメカトロニクスということができる。最新の車両はエレクトロニクス技術の飛躍的向上により、省エネと快適な乗り心地を兼ね備えた乗り物へと進化してきた。そこで、鉄道車両のメカニズムとその制御方法の変遷をメカトロニクスの視点から実例をあげながら解説する。外見からはそれほど変化がないように見える鉄道の世界でも大きな技術の向上が進行中であることを示したい。
2010 7/18(日)・19(月・祝) 午後の部 13:00~13:20 2201教室
知能情報工学科  吉田 香 准教授
吉田 香 准教授 テーマ 「人を理解する」情報システムのデザイン
専門分野 ヒューマンコンピュータインタラクション、感性情報処理
担当科目 パターン理解、データベース
 近年の情報技術の発達により、いつでも誰でも情報を発信・受信できるようになってきました。ユビキタス社会と呼ばれるこのような情報社会では、人と情報システム、さらには、情報システムを通した人と人との関係のあり方が重要になってきます。そこで、人がどのように情報を受け取り、処理し、伝えているかに着目し、より人にやさしい情報システムを開発するための研究を行っています。例えば、心理学や認知科学で得られた知見を応用し、感性や主観といった人の特性と情報技術を融合的に扱うことで、情報システムをデザインします。本講義では、「人を理解する」をキーワードに、関連研究を紹介します。
2010 7/18(日)・19(月・祝) 午後の部 13:00~13:20 2101教室
生命情報工学科 大内 将吉 准教授
大内 将吉 准教授 テーマ 電子レンジで化学する!
専門分野 生物有機化学、酵素工学
担当科目 生命情報工学入門、化学実験、生物有機化学、環境工学、生体分子デザイン【大学院生命体工学研究科】
 電磁波の一つであるマイクロ波は、電子レンジなどの加熱装置、携帯電話や無線LANなどの通信機器、あるいは宇宙探査衛星のロケットエンジンなど、たくさんの最新技術で利用されています。最近、このマイクロ波を化学反応に利用したところ、反応の時間が100分の1から1000分の1まで時間が短縮されることがわかりました。これは、加熱を必要とする化学プロセス、すなわち物づくりをする上で、省エネルギーや二酸化炭素削減などの環境対策技術へ結びつきます。講義では、マイクロ波の特徴や性質の解説からはじまり、マイクロ波化学をはじめとするさまざまなマイクロ波最新技術をお話します。