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ネットワークデザイン研究センター主催講演会開催のお知らせ

イベント 掲載日:2012年11月05日

(2012.11.5 更新)

日 時 2012年11月15日(木) 15:00~16:00
場 所 九州工業大学 情報工学部
インタラクティブ学習棟(MILAiS) <48人収容>
内 容  下記の案内にございますように、アメリカのマサチューセッツ大学の鈴木純一先生(http://www.cs.umb.edu/~jxs/)の講演会(60分)を開催することとなりました。
多くの方々にご参加いただけますと幸いです。よろしくお願い申し上げます。

講演者:
 鈴木純一 先生
 マサチューセッツ大学ボストン校 計算機科学部 准教授
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講演題目:
 自律適応型センサーネットワークと持続可能なグリーン・クラウド:
 進化型多目的最適化と群知能の応用
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講演概要:
 センサーネットワークとは、数百から数千のバッテリー駆動型センサーをワイヤレスで接続し、データ収集やリアルタイムのイベント検知等を行うシステムである。その応用分野は幅広く、例えば、環境モニタリングや建築/構造物モニタリング、物流、在庫管理から、災害対策や国防まで、その範囲は多岐に渡る。センサーネットワークは既存のネットワークシステムとは大きく異なる要件を有しており、例えば、遠隔地で動作するため、障害等が生じても人間の手を介さずに自律的に適応する必要があり、またセンサーノード内のCPU、メモリ、バッテリーなどに制限があるので資源の効率的な使用が求められる。
 本講演では、生物や生態におけるメカニズムを応用してこうした要件にアプローチする試みを紹介する。主には進化計算アルゴリズム(遺伝的アルゴリズム、共進化アルゴリズム、加速進化アルゴリズム)を利用した多目的最適化の設計と、シミュレーション結果を解説する。また実証実験の例として、米国National Oceanic and Atmospheric Administration (NOAA) のサポートによる、ボストン沿岸地域の海 洋環境センシングプロジェクトを紹介する。
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 情報通信技術(ICT)産業のCO2排出量は、グローバルな排出総量の2%に達しており、これは航空産業に匹敵する割合となっている(2007年)。
クラウド・データセンターはこの排出量の23%を占めるに至っており、今後より「グリーン」なクラウド環境の設計、運用が求められている。本講演では、複数のクラウドをネットワーク化した環境、Cloud of Clouds(CoC)を想定し、パフォーマンス(レスポンスタイム等)を維持しつつ、PUE(Power Usage Efficiency)を抑え、再生可能エネルギーの使用を最大化するためのアプローチを紹介する。
 主には、帯域探索と局所探索の両者を行う進化計算アルゴリズムを解説し、ヨーロッパにおける再生可能エネルギーの産出量データを利用したシミュレーション結果を解説する。
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<講演者紹介>
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 マサチューセッツ大学ボストン校計算機科学学部にて、2004年より分散ネットワークシステム及びソフトウェア工学の研究、教育に従事。
 マサチューセッツ大学海洋環境センシング研究センター共同責任者。現在の研究対象は、センサーネットワーク、自律分散システム、多目的最適化、進化計算、モデル駆動型ソフトウェア・性能工学など。これらの分野にて、IEEE SPECTS 2008など7つの国際会議から最優秀論
文賞を受賞。博士(工学:慶應義塾大学大学院計算機科学研究科修了)。
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マサチューセッツ大学以前は、カリフォルニア大学アーバイン校情報計算機科学部博士研究員(2001年-2004年)。それ以前は、オブジェクト技術の標準化団体であるオブジェクトマネジメントグループの日本法人OMGジャパンに勤務。テクニカルディレクターとして技術面を広く担当し、企業および政府機関によるオブジェクト技術導入を支援する。一例として、日本銀行におけるインフラストラクチャ構築プロジェクトにて分散オブジェクト技術導入を支援。
1997年には TechAtlas Communications社(テキサス州オースティン)をCTOとして共同設立。
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また、Elsevier Nano Communication Networks Journalの創立編集委員、米国 National Science Foundationのパネリスト(2008-2010)、オージス総研ソフトウェア工学センターのアドバイザリーボードメンバー、ISO SC7/WG19メンバー、OMG超分散オブジェクトSIGメンバー、慶應義塾大学経済学部非常勤講師(2000年度)などを務める。
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著書、訳書は「Optimization in Molecular Communication」(Springer、共著 近刊)、「ソフトウェアパターン再考」(日科技連、共著、2000年)、「ネットビジネス戦略入門 - すべてのビジネスは顧客指向型になる」(翔泳社、共訳、1999年)など。
問合わせ先 九州工業大学ネットワークデザイン研究センター 
  Mario Koeppen (mario*ndrc.kyutech.ac.jp)
  大西 圭 (ohnishi*cse.kyutech.ac.jp)
  電話: 0948-29-7652
       (*を@に変えてお送り下さい)

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