公開講義2012

公開講義2012

公開講義

各講義15分~20分程度の気軽に聞ける内容の講義です。どんなことを大学で学ぶのかイメージを膨らませてもらうために今年も開催します。
皆さんの身近にある事柄にも触れながら、「情報工学のもたらす世界」へ誘います。


公開講義
公開講義
公開講義

午前の部(10:00~10:20)

2201講義室
電子情報工学科  安田 敬 准教授
安田 敬 准教授
テーマ 太陽光発電の技術と課題
専門分野 応用物理学、電子・電気材料工学
担当科目 基礎物理学ⅡE、電子マテリアル工学、情報工学基礎実験ⅡE、機能性材料持論
現代の主要な発電方法である火力発電には、地球温暖化や資源の枯渇などの問題があります。また、日本の原子力発電は、深刻な事故を引き起こした結果、6月現在すべて停止している状況です。このような中、自然エネルギーを利用する太陽光発電に対してかつてないほどに期待が高まり、普及も少しずつ進んできています。しかし、その総発電量はまだ全体の電力需要のほんの一部をまかなえるにすぎず、本格的な普及のためにはより一層の技術革新が必要です。この講義では、実用化しているシリコン系と化合物系の太陽電池、および研究段階にある色素増感太陽電池を比較し、それぞれの特徴と課題について解説します。
2101講義室
システム創成情報工学科  廣瀬 英雄 教授
廣瀬 英雄 教授
テーマ 情報って楽しい
専門分野 統計科学
担当科目 統計とデータ解析、数値計算、確率論、先端IT英語、超PBLプロジェクト、技術要論(学部)統計的学習特論、データサイエンス特論(大学院)
Information Technology:情報技術を使えば、確かな記録で曖昧さがなくなり、移動しなくてもやりとりができて省エネルギーや高速化につながり、データを解析することで正確な予測もできるようになりました。Design:こういう技術をいろんな場面に使うことを自分たちで新しく発想し、それをみんなが使ってくれるようにもなりつつあります。Entertainment:そして、その技術や発想は、日常の業務に使うものとしてだけなく、楽しいことにも使われるようになってきています。この講義では、情報を使った楽しい場面のいくつかを紹介します。
2102講義室
生命情報工学科  末田 慎二 准
教授
末田 慎二 准教授
テーマ 組換えDNA技術を活用したタンパク質の解析
専門分野 生物分析化学、タンパク質工学
担当科目 機器分析、遺伝子工学、化学実験、バイオテクノロジー実験II、生体分析化学特論(大学院)
タンパク質というと栄養素としてのイメージが強いですが、私たちの体(細胞)を形作り、またあらゆる生命活動に携わっている、非常に重要な物質です。生命の設計図と呼ばれるDNA に書き込まれている情報が、タンパク質の設計図であることからもその重要性を想像できるのではないかと思います。私たちの体の中で起こっている現象をすべて解明するにはその担い手であるタンパク質の構造や機能、役割等をすべて理解する必要があります。一方で現在では組換えDNA 技術が発達し、DNA 配列を自由に加工することができます。本講義では、このような組換えDNA 技術を活用したタンパク質の解析手法について紹介します。

午後の部(13:00~13:20)

2201講義室
知能情報工学科  榎田 修一 准教授
榎田 修一 准教授
テーマ 画像処理技術がそっとサポート〜安全な車社会の実現に向けて
専門分野 画像処理工学,パターン認識
担当科目 計算機システムⅠ、計算機システムⅡ、動画像処理特論(大学院)
「交通事故を無くす」-多くの人々が様々な分野で目標にし、日々努力しています。私を含め、画像処理技術の研究者も例外ではなく、安全な車社会の実現に向け、様々な研究開発を行っております。本講義では、私たちの研究室が開発してきた車載カメラによる安全センサシステムについて、「運転手観測」「人物検出」「道路標識検出」「先行車両検出」の技術を中心に解説します。さらに、実際に起きた事故や、ヒヤリ・ハット時の状況を記録する「ドライブレコーダー」についても説明します。最後に、多くの車から集められた大量の事故データから有効な情報を抽出し、安全な車社会の実現に役立てる仕組みについても紹介します。
2101講義室
機械情報工学科 鈴木 敬友 准教授
鈴木 敬友 准教授
テーマ 原子レベルの表面研磨技術〜液晶・コンピュータへの応用〜
専門分野 ナノマイクロエンジニアリング
担当科目 CADとデザインⅠ、機械情報プロジェクトⅠ, Ⅱ, Ⅲ、技術者倫理、ナノマイクロエンジニアリング特論(大学院)
研磨といえば台所用の研磨材や市販研磨材などで磨くことを想像されるかもしれません。この「磨く」技術、いわゆる研磨技術を機械技術や材料技術により極限まで進化させ「原子レベルの表面」を実現することで、皆さんが日常使用しているコンピュータや液晶など様々な製品に適用することができます。私の回では、こういった技術について見ていくことにします。講演では研磨技術が「原子レベルの表面」を実現させるに至った技術背景や、直径1ナノメートル(1=1/1000,000,000)のフラーレン分子を利用した分子研磨技術などの最先端の研究事例について解説します。そして、この研磨技術がコンピュータや液晶にどのように適用されているのか応用例についても紹介します。

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