公開講義2013

公開講義2013

公開講義

各講義15分~20分程度の気軽に聞ける内容の講義です。どんなことを大学で学ぶのかイメージを膨らませてもらうために今年も開催します。
皆さんの身近にある事柄にも触れながら、「情報工学のもたらす世界」へ誘います。

公開講義

公開講義

公開講義

午前の部(10:00~10:20)

2201講義室
電子情報工学科  前田 佳均 教授

前田 佳均 教授

テーマ 情報インフラ:光通信技術の今と未来
専門分野 半導体物性工学、ナノ構造物性、光物性
担当科目 電子物理、現代物理学Ⅱ、電子情報工学実験Ⅱ、ナノデバイス科学特論
インターネットやケーブルテレビに利用される光通信は、日常生活に欠かせない技術になりました。光通信には、傍受されにくく、通信の秘密保持が容易であること、雑音の影響を受けない安定した通信が可能であること、高性能な半導体レーザーと光ファイバーを使用した高速かつ長距離の省エネルギー伝送が可能であるなど、現代社会の情報インフラに適合したすばらしい特長があります。しかしながら、資源、環境、エネルギーの立場から現代の光通信を考えると、色々な問題が潜在し、その持続可能性は危ぶまれます。本講義では、光通信技術の資源・環境面に焦点を当て、現状と今後の課題についてわかりやすく解説します。
2101講義室
システム創成情報工学科  廣瀬 英雄 教授

廣瀬 英雄 教授

テーマ 情報を使いこなして魅惑的な仕事で人生を
専門分野 統計科学
担当科目 統計とデータ解析、数値計算、確率論、先端IT英語、超PBLプロジェクト、技術要論(学部)統計的学習特論、データサイエンス特論(大学院)
Information Technology:情報技術を使えば、確かな記録で曖昧さがなくなり、移動しなくてもやりとりができて省エネルギーや高速化につながり、データを解析することで正確な予測もできるようになりました。Design:こういう技術をいろんな場面に使うことを自分たちで新しく発想し、それをみんなが使ってくれるようにもなりつつあります。Entertainment:そして、その技術や発想は、日常の業務に使うものとしてだけでなく、楽しいことにも使われるようになってきています。Statistics:ビッグデータの時代、最も魅惑的な仕事は情報から。
2102講義室
生命情報工学科  北田 栄 准教授

北田 栄 准教授

テーマ 生活に欠かせない遺伝子の利用〜遺伝子組換え作物とiPS細胞〜
専門分野 生化学、細胞生物学
担当科目 基礎生物学、化学実験、バイオテクノロジー実験I、遺伝情報特論(大学院)
身の回りにはたくさんの食べ物があふれています。お菓子袋の原料名を見てみましょう。「遺伝子組み換えでない」と書いてありませんか。「ない」なら「ある」ものもあります。あなたもその「遺伝子組み換えである」ものを食べています。そもそも「遺伝子組み換え(技術)」って何?聞いたことはあっても、わかりませんよね。そんな遺伝子組み換えに関係するバイオテクノロジーの基礎や応用についてお話します。実はあのiPS細胞も遺伝子組み換えです。この技術は農作物、環境、医療といった様々な分野で役立っていますし、これからも大きな広がりが期待されています。

午後の部(13:00~13:20)

2201講義室
知能情報工学科  榎田 修一 准教授

榎田 修一 准教授

テーマ 画像処理技術がそっとサポート〜安全な車社会の実現に向けて
専門分野 画像処理工学,パターン認識
担当科目 計算機システムⅠ、パターン理解/パターン理解特論(大学院との合同開講)、動画像処理特論(大学院)
「交通事故を無くす」-多くの人々が様々な分野で目標にし、日々努力しています。私を含め、画像処理技術の研究者も例外ではなく、安全な車社会の実現に向け、様々な研究開発を行っております。本講義では、私たちの研究室が開発してきた車載カメラによる安全センサシステムについて、「運転手観測」「人物検出」「道路標識検出」「先行車両検出」の技術を中心に解説します。さらに、実際に起きた事故や、ヒヤリ・ハット時の状況を記録する「ドライブレコーダー」についても説明します。最後に、多くの車から集められた大量の事故データから有効な情報を抽出し、安全な車社会の実現に役立てる仕組みについても紹介します。
2101講義室
機械情報工学科 鈴木 恵友 准教授

鈴木 敬友 准教授

テーマ 原子レベルの表面研磨技術〜液晶・コンピュータへの応用〜
専門分野 ナノマイクロエンジニアリング
担当科目 CADとデザインⅠ、機械情報プロジェクトⅠ, Ⅱ, Ⅲ、技術者倫理、ナノマイクロエンジニアリング特論(大学院)
研磨といえば台所用の研磨材や市販研磨材などで磨くことを想像されるかもしれません。この「磨く」技術、いわゆる研磨技術を機械技術や材料技術により極限まで進化させ「原子レベルの表面」を実現することで、皆さんが日常使用しているコンピュータや液晶など様々な製品に適用することができます。講演では研磨技術が「原子レベルの表面」を実現させるに至った技術背景や、直径1ナノメートル(1=1/1000,000,000)のフラーレン分子を利用した分子研磨技術などの最先端の研究事例について解説します。そして、この研磨技術がコンピュータや液晶にどのように適用されているのか応用例についても紹介します。

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