各講義15分~20分程度の気軽に聞ける内容の講義です。どんなことを大学で学ぶのかイメージを膨らませてもらうために今年も開催します。
皆さんの身近にある事柄にも触れながら、「情報工学のもたらす世界」へ誘います。
2201講義室 | ||
電子情報工学科 塚本 和也 准教授 | ||
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テーマ | 日常生活を支えるパートナー ~無線通信技術の今と未来~ |
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専門分野 | 情報通信、モバイル通信 | |
担当科目 | 計算機通信基礎、ネットワークアーキテクチャ | |
「スマートフォン」「タブレット」「ノートPC」などで利用されている無線通信技術は、いまや、みなさんの日常生活には欠かせないパートナーといえます。無線通信は、ケーブルの設置が必要なく、動画像などの高速なデータ通信をリアルタイムに実現できる、というすばらしい特長を持っています。今後は、家電製品や車に代表される様々な機器で無線通信が可能となると予想されるため、無線通信の混雑、干渉に伴う性能劣化が問題となることが予想されます。そこで本講義では、無線通信技術のために利用されている周波数資源、および通信用途に焦点をあて、現状と今後の展望に加えて、今後の課題についてわかりやすく解説します。 |
2201講義室 | ||
システム創成情報工学科 古賀 雅伸 教授 | ||
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テーマ | 高品質な数値計算 ~求められる精度で答える~ |
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専門分野 | 制御工学 | |
担当科目 | プログラミング応用S、システム制御コンピューティング、 システム制御設計論、リアルタイム・システム(大学院) |
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コンピュータは計算が得意です。ここで、計算とは、科学技術計算のことです。どんなに複雑な計算であっても、コンピュータを用いれば正確な答えが得られる(コンピュータが出した答えは正確である)、と信じている人は多いのではないでしょうか。しかし、実は、人間でも簡単にできるような計算であっても、コンピュータが正確な答えを出せない(大きな誤差が生じる)ことがあります。これは、コンピュータ特有の数の表現やその扱いに原因があります。本講義では、コンピュータによる計算で生じる誤差を小さくする方法、誤差の大きさを見積もる方法、望んだ精度で正しい答えを得る方法について紹介します。 |
2102講義室 | ||
生命情報工学科 矢田 哲士 教授 | ||
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テーマ | ゲノムDNAは電気生命の夢を見るか? | |
専門分野 | 生物情報科学、ゲノム生物学 | |
担当科目 | バイオインフォマティクス、データベースB、解析I・演習、 科学技術英語II、バイオインフォマティクス特論(大学院) |
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ゲノムDNA(一部はRNA)は、地球上の全ての生き物が持つ生体高分子で、その構造は、4種類の塩基(A,G,C,TまたはU)が一列に並んだ文字列に見立てられます。そして、その塩基配列には、生き物の設計図としての情報と生き物が辿った進化の情報が刻み込まれています。ところが、その塩基配列は、4種類の塩基がデタラメに並んでいるようにしか見えません。ここでは、ゲノム塩基配列に潜む情報を読み解き、さらに、設計図に当たる情報を書き変えて、ゲノム塩基配列をデザインする試みを紹介します。これらの試みは、最先端の実験技術とコンピュータを駆使した解析技術の組み合わせによって初めて実現されます。 |
2201講義室 | ||
知能情報工学科 江本 健斗 准教授 | ||
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テーマ | コンピュータへの意思疎通 プログラミング言語いまむかし |
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専門分野 | 計算機科学、プログラミング及びプログラミング言語 | |
担当科目 | 計算機システムI | |
今、我々はコンピュータによる情報処理に頼る世界に生きています。交通・医療・行政、ネット・スマホ・ゲーム、これら我々の生活から切り離せないものの多くがコンピュータによる情報処理を前提としています。ところで、コンピュータはこれらの情報処理の仕事を勝手にやり始めたのでしょうか? 答えは「いいえ」です。コンピュータが仕事をしているのは、仕事をしろとの指示を人が与えたからです。では、その指示はどう与えたのでしょう? 実は、人に指示を与えるのと同様に、プログラミング言語という「言葉」を使って指示を与えています。本講義では、この「言葉」の歴史を俯瞰し、人とコンピュータとの意思疎通を学びます。 |
2101講義室 | ||
機械情報工学科 伊藤 高廣 准教授 | ||
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テーマ | 鉄道とメカトロニクス | |
専門分野 | センサ、マイクロマシン | |
担当科目 | 制御基礎Ⅱ、機械情報プロジェクトI,II,III、計算機システムⅠ、 運動とメカニズム(大学院) |
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エレクトロニクス(電子制御装置)と、メカニズム(機械装置)を融合させた技術をメカトロニクスといいます。代表的なものがロボットですが、最新の電車もメカトロニクスなのです。さらにメカトロニクス技術により、電車は省エネと快適な乗り心地を兼ね備えた乗り物へと進化しています。鉄道の世界では外見だけでなく、こうした技術革新が進行中であることを体感してください。 |