2009年度のオープンキャンパスの開催は終了しました。
電子情報工学研究系 古川 昌司 教授 | ||
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テーマ |
安価・高効率光合成型太陽電池の研究
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専門分野 | 有機エレクトロニクス、エネルギー変換工学、電子デバイス工学 | |
担当科目 | 電子物理、基礎物理学Ⅰ、電子情報工学実験Ⅱ、半導体工学特論 | |
現在、化石燃料の枯渇が懸念さ れており、同時に化石燃料の消費によって排出される二酸化炭素による地球温暖化が問題となっています。そのため、太陽電池などのクリーン・エネルギーが注目されています。古川研究室では、光合成型太陽電池と言われている色素増感太陽電池の研究を行っています。光合成型太陽電池の研究は世界中で活発に行われていますが、現在、高効率が得られる色素増感太陽電池においては、多くの場合、希少元素であるルテニウムを含むルテニウム錯体色素が用いられています。我々は紫キャベツ、クルクミン、赤紫蘇等の色素を用いることにより、安価・高効率な色素増感太陽電池の実現を目指しています。 |
システム創成情報工学研究系 小林 史典 教授 | ||
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テーマ |
映画「アポロ13」に技術者を見る
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専門分野 | 電子機器・デバイス工学 | |
担当科目 | 基礎プロジェクト、プログラム設計、電子回路 | |
本学部を卒業すると、ほとんど「技術者」になりますが、皆さんはこの職業のことをあまり知らないのではないでしょうか。あるいは、目立たない、ダサい、というイメージがあるかもしれません。 この講義では、映画「アポロ13」の数シーンを見ていただき、宇宙飛行という華やかな舞台の裏で、表には立たないけれど実に「カッコよく」働いている技術者の姿を紹介します。 |
機械情報工学研究系 渕脇 正樹 准教授 | ||
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テーマ | 蝶の飛翔メカニズムと空飛ぶ蝶ロボットの開発 | |
専門分野 | 流体工学、バイオエンジニアリング | |
担当科目 | 流れ学、物理数学演習 | |
蝶は、その色合いだけでなく、ヒラヒラと舞うように飛ぶ姿も美しいことが知られています。「何故、蝶は優雅に飛翔できるのか?」を工学的に明らかにするために、飯塚キャンパスで蝶を捕まえて、翅の動きと翅まわりの流れの様子を計測しました。単純に見える翅の羽ばたき運動のメカニズム、また、そのしなやかな変形を明らかにすることができました。これらを利用して、二枚の翅の羽ばたき運動だけで優雅に飛翔する蝶ロボット(重さ1.9g)を開発しましたので紹介します。 |
知能情報工学研究系 坂本 比呂志 准教授 | ||
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テーマ | 中身を読まずに調べたい -情報検索のしくみ- | |
専門分野 | 機械学習、データ圧縮、情報検索、アルゴリズム | |
担当科目 | グラフ理論、解析Ⅰ、解析Ⅱ、情報数学(大学院) | |
IT技術の発達によって、小さなお皿ほどのハードディスクに、町の図書館のすべての印刷物を記録できるようになりました。また、新しい情報を瞬時に世界に向けて発信することも可能です。このように、私たちが利用可能な情報の量と密度は、日々爆発的に増加していて、そのため、データがありすぎて検索できないという問題が起こっています。この解決策として、索引と呼ばれている中身を読まずに調べるための技術を紹介します。この技術を駆使することで、GB(ギガバイト)を超える巨大テキストからの超高速検索が可能となります。 |
生命情報工学研究系 坂本 寛 准教授 | ||
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テーマ | 生命を維持する酵素のはたらき | |
専門分野 | 生物化学 | |
担当科目 | 分子生物学、酵素工学、化学Ⅱ、ライフサイエンス実験Ⅰ・Ⅱ | |
階段で向こうずねをゴツン!赤く腫れたところが青あざになり、次第に黄色く退色していく経験、皆さんもおありですね。実はこれ、目に見える化学反応で、血液色素ヘムが酵素によって分解されていく様子です。これ以外にも生体内では様々な酵素によって、必要な物質やエネルギーが作られ、有害物や不要物が分解されています。そして、酵素は互いにくっついたり離れたり連携し、情報をやりとりしながら生命を作り上げています。本講義では、酵素をキーワードに、生命情報工学科で行われている研究について紹介します。 |
人間科学系 ジェームズ・バスキンド 准教授 | ||
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テーマ | だるまと柔術 | |
専門分野 | 仏教史、仏教思想や文学 | |
担当科目 | 英語 | |
だるまは禅宗の開祖としてとても有名である。よく選挙の当選時で使われるが、実は、武術や格闘技の父でもある。伝説上、猛烈な坐禅中の眠気防止のため、体操としてカンフー、つまり中国拳法を発明したという。柔術は中国拳法から生まれ、独自の進化を遂げてきた。中国、日本、そして20世紀からブラジルに移り、より高度な形に洗練されてきた。道教の名言「柔よく剛を制す」のように、柔術が「柔」を保ち、型に嵌らなかったからこそ、これほど成長してきたと言える。だるまと武術を通して禅や東洋思想を考えていく。
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