大学院生らがチームを組み、最新の情報技術を駆使して、商店街活性化のためのアプリケーションを開発し、お店の人やお客さんに利用してもらいました。 情報工学部で学んだ学生には、本格的な開発プロジェクトへ参加するチャンスがあります。 実社会の人々に実際に使ってもらえるアプリケーションを、責任をもって開発する、やりがいのあるプロジェクトです。このような経験は、将来社会人となるあなたの可能性を、大きく広げることでしょう。
Sun SPOTを手に宝をさがす人々
商店街のお客さんが、電波の強さを表示するアプリの入ったSun SPOTを手に、隠された「宝」をさがします。「宝」に近づくほど「宝」の出す電波を強く受信します。
Sun SPOTはケースに入ったマイクロコンピュータで、電子部品をつなぐ入出力端子に加え、 いくつかのセンサーやLED、無線ネットワーク、バッテリーを内蔵でき、 フィジカルコンピューティングに適しています。
たとえばパンが焼き上がると、「焼き上がり」と書かれた情報サイコロの面を上に向けます。すると、リアルタイムで、商店街の情報ディスプレイに「パン焼き上がりました」と表示されます。ネット上の情報も更新され、携帯電話などからの問い合わせにも、最新情報が流れます。
情報サイコロの中にあるSun SPOTは、どの面が上になったか加速度センサーで調べ、サーバーに無線で伝えます。サーバーにはあらかじめ、サイコロ全6面に対応したメッセージを、お店ごとに登録してあります。Sun SPOTからの連絡をもとに、お店ごとに発信すべき情報を、サーバーが選びます。